『アントラム』観てきたから死ぬ前に感想!
見たら死ぬ。
そんな感じの映画は結構あるよね。
で、今回その内のひとつ『アントラム』を観てきました!
この映画は
・初回公開時映画館が丸ごと燃えて観客も死んだ
・上映を企画した人達が全員突然死んでる
・今回フィルムを買った日本の配給会社のスタッフは誰も観てない
・試写会やろうとしたら映写機が壊れて破談
・上映に際してお祓いを頼むも司祭が泡を噴いて倒れて断念
というとにかく観た人間を片っ端から殺していく映画です。
僕は別段明日死んでも問題ない人間なので早速観ました。
サブリミナル効果とか周波数とか色々映画の中で説明してくれているのでその辺は割愛します。
※以下ネタバレ有
まず全然説明してくれなかった気になる点。
・所々二重露光みたいな感じで誰かの顔がアップになって喋ってる
・主人公二人のゴースト(映る対象の横に残像が出る)率が異常
・画面の端に出る数字とか記号とは?
・鏡文字で一瞬出てくる英文? は何て書いてあったん?(当人英語非対応)
・サブリミナルと言われてた部分は逆にサブリミナルじゃないくらい長尺だったよな
一言で言うと
「ディスク買ってコマ送りとか動画に加工入れて隅々まで調べたい。」
はい、これからちゃんとした感想書きます。
まずこういう題材の作品を観る度に思う
「無宗教だからその概念解りかねるー」
という悲しみ。
悪魔とか地獄の門とかケルベロスとか、知ってはいるけどそれ全部ゲームと漫画で得た知識でしかないんだよな……。
きちんとキリスト系の宗教を勉強してたり、何なら信仰してたりすれば変わると思うんだけど、日本には悪魔の概念が無い。確か天使が堕落すると悪魔になるんだけど、そもそも天使も唯一神も割と本気でどうでもいい。
日本は八尾万津の神って文化があるし、人を呪い殺すのは人間であって悪魔の様な別の存在じゃない。人にちょっかいを出すモノで似たような存在は妖怪ってのが一応いるけど、あれは呪いとか祟りじゃないんだよなぁ。
ついでに日本の神は滅茶苦茶悪行三昧だった輩を崇め奉って神にする事で封じたりしてるから、何だったら神も元人間だったりする。
唯一神と悪魔って概念が薄いと必然的にそこに込められた呪いも薄まる。
詰まる所『アントラム』が観た人間を黒魔術的な呪いにかける媒体だった場合日本人には「効果はいまひとつのようだ」って事になる。
一方で周波数による脳への刺激は日本人にも有効なんじゃないかな。ただし、我々現代人は数多の電波を浴び続けて生きてきてるから1970年代後半とはダメージが大分違うと思う。
電磁波の渦中に在って「周波数で頭が壊れる!」なんて人はとっくに壊れてる。アルミホイルで全身防御してる。
そういう事を考えると、まぁ最後のひと押しみたいなきっかけには成りうるけど、殺しまくるのは難しいんじゃないかなー……。
逆にキリスト教が一般的な国で上映したらちゃんとヤバさが解る気がする。
んで、作中でもちゃんと言われてたけど、このフィルム自体は一度無くなってるって過去がある。今回のはオークションに出た物を現在のオーナーが買っただけで、これが本物かどうかは証明出来ない。観てる人は死んでるからな。
しかも当時の技術では不可能だった細工がされている事から、例えこれが本物だったとしても編集が加えられているという。
ちなみにフィルム本編自体はオーナーが買った物をそのまま使用していて、最初と最後に入る作品についての注釈だけが映画製作会社によって足されているらしい。製作会社も観てはいないんだと。死にたくないからww
ただこれで安心するのは早計過ぎる。
何故ならプラシーボ効果を以てして悪意は形を成すのだから。
気味が悪いな。怖いな。呪われてしまったのかもしれない。
一瞬でもそれを信じてしまえば、その時点で相手の悪意が完成する。皆には影響が無くてもアナタだけに効果がある、なんて可能性も十二分にある。
恐怖に囚われ想像してしまったら、その恐怖はきちんとアナタに影響する。映画の意図とは無関係に。無尽蔵に。
さぁ、観たら死ぬ映画。アナタは観ますか?