ノーガードという戦法(但し勝てるとは言っていない)

日々の思考を徒然とキーボードで打つブログ。

1億総2chネラーみたいな雰囲気。

ツイッターを眺めていて感じていた既視感と違和感の正体が解った。

これ20年くらい前の2chの雰囲気と全く同じだ!

という訳で20年前はこれが許されていて、今は許されないだろうと思った事を挙げてみる。

 

まず20年前は、そもそもインターネットを日常的に使って誰かと交流する人間はオタクや引きこもり、そしてネット弁慶の様な”一般社会に受け入れられない”人種だった。

そういう日陰者達が集まって居場所を得た。それこそがインターネットだった。

かく言う自分も例に漏れずオタクである。

その中でも独自の文化を築いたのが2chという総合掲示板だ。

「半年ロムれ」

という言葉が表す通り、そこはひねくれ者の奇才達がある意味で一致団結して活動していた。

誹謗中傷に特定班。眉唾な噂からちょっと危ないサイトへのURLまで何でも手に入る場所。ただこのネラー達は徹底した掟を守っていた。

1.ネラーとしての活動は2chの中だけに留め、リアルとは繋げない

2.どんな噂でもまず『ソース』を徹底追及する

 

現在はあらゆるSNSでこれらが横行しているし、リアルに浸食してしまっているのが第一の問題だと感じる。

そもそもインターネットという世界に一般人が入り浸る事がまず異常だ。

現実に問題が無いならネット世界に来る必要なんか無かった。が、今や現実での立ち位置を確立保持する為に必死にネット活動に勤しむ人間が増えている。

度を超した承認欲求が凡そ全ての日本人に蔓延してしまっているのだ。

そして過去スレやらニコ動やらから得た知識を引っ張ってきてルールを無視して使用し始めた。

ネラーはある意味でロールプレイをしていただけだが今のSNS利用者は現実とネットの区別がついていない。だから誰彼構わず炎上させて問題になるし、そもそも『炎上』なんて事態が勃発するのだと思う。

 

今やインターネットは小学生ですら当たり前に利用している時代。

倫理道徳常識何それ美味しいの? な年代がネラーの行動を見ればそれはさぞ面白かろうし、同時に『これはやってはいけない事だ』と露ほども思わないだろう。

「楽しいやりたい雑ぜて!」

と年齢不詳の匿名が好き勝手にすればそれは荒らしになって当然だとも思う。

ネットリテラシーなんて単語が登場するのも無理はないし、それが定着しないのも理解できる。日常にネラーもどきが蔓延してしまった今、何をしてもあまり意味は成さない。

 

これは社会問題や教育問題とは少し違っていて、インターネットの普及やその速度が大人の予想を遥かに超えたという事が発端のように感じる。

しかし一度知ってしまった事を無かった事にはできない。今更現代からネットを切り離す事は不可能だしナンセンスだ。

もっとも、現実世界で満足感が得られればネットで鬱憤を晴らす人間は減るだろう。或いは現実で鬱憤を晴らせる場所が無いという実情も大いに関係している。

今は1億総ネラーであり、1億総メンヘラとも言えるかもしれない。

 

最後に一言。

古のネット住民は居場所をぶん取られて結構辛いよ!