歩くゲームまで大ヒットの健康法『歩く』が無理なら?
僕は普段杖を使って歩いている。
事の発端は十数年前。
高所から飛び降りるのが趣味だった僕はその日も階段から飛び降りた。
そうしたら足首を痛めた。まぁよくある捻挫だと思ったし、数日後から海へ旅行に行く予定があったから放置して遊び呆けた。
で、一ヶ月後。
まだ違和感がかなりあって、そこで初めて接骨院を受信したら左足の踵の骨にヒビが入っていた。ついでに靭帯も伸びていた。これは完全に自業自得だが固定はおろか岩場を跳ね回っていたせいで骨が歪な形で再形成されてしまい打つ手が無かった。
という訳で、今以て左足が不自由なのである。
しかし世はウォーキングブーム。
歩くだけで健康! ゲームも歩かなきゃできない時代! 何なら歩けば歩く程お小遣いも稼げちゃう!
喧嘩売ってんなら買うぜ?
まぁタピオカと同じくらいの頃には歩くブームも去るだろうけど、こうも『歩く=絶対正義』みたいに騒がれると歩けない身としては苛っとする。
僕のような外傷による後天性もそうだが世の中先天性の病で歩けない人間も沢山いる。
バリアフリー! マイノリティも生き易い社会に!
ど こ が だ よ 。
そもそも歩けば歩く程健康になるって言ってるけど、正確には『歩ける人間はそこそこ健康だから維持しろし』って事だと思うんだよな、歩けないレベルで不健康な人間からすると。
なんかなー。
「一日引き込もっている分だけお金になる!」
「その場に留まれば留まる程ゲームが進む!」
みたいな移動不自由勢に優しいシステムありませんかね?