色んな意味でオープンな病院だった
昨日ちょっと派手に下血をしたので行き着けの病院に行ったら紹介状を渡されて大きな病院に流されてしまった。
さて、知らない大きな病院の内科。
大きな病院と言えば待ち時間の膨大さである。
例に漏れず滅茶苦茶待たされた。
が、今回ばかりは待ち時間のお陰で色々面白い場面に立ち会えた。
内科の待合室の側に色々な受け付けや簡単な看護士の作業所? があり、まず看護士達の私語が普通に聞こえる。
特に昨日は台風直撃の前日という事もあり、シフトや当直なんかの相談がよくされていた。
そして正午過ぎだったので皆さんお昼休憩。コンビニ袋からお弁当箱まで各々手に下げて通りすぎていく。何なら科や役職違いの友人同士でランチなんて組み合わせも見かけた。これは物凄く意外である。
それらを興味深く観察していると自分が通ってきた道からストレッチャーが運ばれてきた。
看護士さんは救急隊員と
「ご苦労様ですー。迷わずに来られましたか?」
と穏やかな社交なんかをしながら状態の確認や各医師への連絡をしている。
ストレッチャーに乗せられているご老人は「寒い……」と繰り返しているが処置のしようがないらしく総スルーを食らっていてちょっと可哀想だった。
どうやら最初に運ばれてくる場所も此処らしい。
少し遅れてご家族が到着。
「いきなりだったからオデン鍋ごと放って来ちゃったよー」
「何やっぱり倒れたんだって? だから行っとけって言ったのにさー」
と世間話に花が咲く。恐らくご老人の子供だろうが同じ高齢者には変わらないのでこんな場面も日常らしい。
さて、それが過ぎ去ると今度は受け付けのスタッフと世間話を始めるオジサンとあちこち歩き回ってしまうせいで毎回探される蛍光色の服のオジサンの登場である。
そこに転院の手続きに来たらしい大きな車椅子に固定されている老人も加わる。しかも勝手が分からないらしく付き添いのスタッフさんが看護士さんを探しに置き去りにして行ってしまう。
僕が病院に着いたのが正午過ぎ、全て終わって病院を出たのが午後4時過ぎくらいだったので結構待ち時間はあったのだが全然退屈しなかった。
こんなにもオープンな病院があるとは思わなくて新しい発見である。
ちなみに17日に精密検査があるのでそれまで自分の病名はまだ分からぬ!!