ノーガードという戦法(但し勝てるとは言っていない)

日々の思考を徒然とキーボードで打つブログ。

両親の離婚で名字を変更しなかった訳、その後した訳。

僕の両親は僕の小学校卒業を待って離婚をしました。

そのずっと前から父親はもう帰ってこない存在だったので、親権を争うまでもなく母親に引き取られました。

 

実は未成年の内に両親が離婚をした時、親権に関わらず両親どちらの名字を名乗る事も可能です。

実際には親権と共に変更する場合が多いのですが、幸いにも僕は母親からこの権利を知らされ、そして父親の姓のままにする事を選択しました。

理由は“母親の姓で呼ばれても反応出来る自信が無かった”からです。

 

そして時が経ち、二十歳を迎えた頃。

考える所があって母親の姓に変更しました。

成人してからの手続きは思っていたよりもずっと面倒で、家庭裁判所での手続きが必要でした。

 

そんな面倒な手続きがあるとは知らずに「変更する」と言ってしまったものだから大変です。

それでも変更を強行したのには大きく3つの要素がありました。

  • 父親が死んで初めて父親が入る墓の存在を知った
  • 父方の姓のままだとそちらの墓に入れられかねない
  • 母方の祖父が墓を建てた

僕は父親と同じ墓に入る可能性を限りなくゼロに近付けるべく変更を決意したのです。

 

両親が離婚するずっと前から母方の祖父母に育てられた。それも因子の1つではありました。

実際祖父は僕が入る事に賛成してくれ、祖母に至っては

「本当に良かった。実はいつまで父親の姓でいるのかと心配していた」

と面と向かって言われました。

 

でも本音を言ってしまうと、海でも山でも畑でも、何でも良いから雲散霧消させてほしいと今でも思っています。

姓や骨という物体に縛られ、いつまでも骨壺の中に存在していたくはないのです。

しかし雲散霧消させてもらうには今の法律ではそれなりの金額が必要になります。そんな大金を貯金したり遠縁に払わせるのも嫌なので、とりあえず

「じいさんの墓に入りたいな!(満面の笑みで)」

という体でいるのです。

 

いつ何時どんな理由で死ぬか分からない。

だからこそ死んだ時に悔いの無い用意をしておきたいものです。

 

僕も身内が死んだ時に初めて痛感したのですが、血縁関係は想像以上に面倒くさいし戸籍を辿って追って来ますよ