君が野生を忘れる日まで。
今月の3日にモルモットを買いました。
買う前のイメージは牧場や動物園のふれあいコーナーにいる人畜無害でのんびりした動物でした。
しかし実際に飼い始めるとそれは全くの間違いである事に気付かされました。
店員さんから
「この子は臆病なので、もし良かったら今まで使っていた寝床を差し上げます」
と言われて寝床と一緒に来た臆病なモル氏。
ゲージやら何やらの設置を終えて寝床ごとゲージに移すこと数時間。
寝床の中で微動だにしない。
水も食事も摂らず、じっと何かに怯え警戒し続けているのです。
心配になって今一度モルモットの生態について調べてみると、まず種として臆病である事、何なら睡眠をとらないレベルの警戒心を本能として備えている事を知りました。
ペットとして幾世代も飼われていたとしても、希に警戒心の塊のような個体が生まれるそうです。
僕が選んだモル氏はこの希な個体である様子。
なので当面の目標は“野生としての本能を忘れるくらいの安心感を与える”というふれあいコーナーとはかけ離れた物になりました。
生き物と暮らすという事はそれだけでイリーガルな事態と向き合うという事です。
今まで鳥・ハムスター・猫と比較的様々な動物を飼ってきたのでその覚悟はあります。
間違いや正解は個体によって実に様々です。
だから今回迎えたモル氏とも、沢山失敗して沢山正解して少しでも良い生涯を送れるよう貢献したいと思っています。
僕は「あなたの一生を僕にください」と宣言してモル氏を迎えました。
必ずも絶対もあり得ないこの世界で、少しでも僕に選ばれて良かったと思ってもらえることを目指して頑張る所存です。